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エアコンのコンセントとの付き合い方【省エネ&注意事項】

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こんにちは、むるまです。
やっと春コートを仕舞いました。
段々と陽気が夏めいてくると、気になり出すのが今年の暑さ具合。
去年は結構粘ったけれど、今年はいつ頃エアコンのコンセントを入れることになるかなぁ、と、お空の模様と体の馴染み具合にアンテナを立てつつ過ごしております。

そんなわけで本日は、エアコン周りの省エネ対策と注意点まとめです。

エアコンは待機電力高めです

節電業界(なんてものがあるのかは知りませんが)の重要ワード、待機電力
家電を使っていない間も地味に消費されている電力を指す言葉で、多くの場合、リモコン入力を待つセンサー類による消費が大半を占めます。

そんな中で、少しばかり事情が異なるのがエアコン。
実はエアコンの中では、使っている時もいない時も、常に熱生産が行われているのです

コンプレッサーの話

ところで皆さん、エアコンがどのように温度調整を行なっているか、ご存知ですか?

エアコンで空気を温めたり冷ましたりするのに使われているのが、冷媒ガス
エアコン内部を循環するこのガスは、圧縮されて液化すると熱を放出し、また気化すると周囲から熱を奪います
こうした熱の授受が、エアコンから温風や冷風を出せる秘密。
そしてこの冷媒ガスの圧縮を行なっているエアコンの心臓部が、コンプレッサーです

コンプレッサーは、稼働中常に高温・高回転の働きが要求される、ハードな機械。
そのため、その摩耗を防ぐため、潤滑油が必要となります。
この潤滑油は、熱がないと粘度が上がり、十分に役目を果たせなくなってしまうため、エアコンは待機中も常に電気を使って熱産生し、潤滑油をサラサラに保ち続けているのです

エアコンと節電

そんなこんなで、エアコンの待機電力は機種にもよりますが、年間おおよそ20kwほどとのこと。
ちょっと古いですが平成24年度の一般財団法人省エネルギーセンターの調査では、ガス温水器、テレビに次ぐ第3位となっています。

シーズンオフにエアコンのコンセントを抜いておくのは、なるほど、合理的な節電 Tips と言えそうですね。

油はすぐにはゆるまない

しかし注意が必要なのは、先程の潤滑油問題。
実は、エアコンの潤滑油が十分にサラサラになるのには、数時間単位の時間が必要になります。
そのため、コンセントを差した後、すぐにエアコンの電源を入れるのはNG。
最悪の場合、故障の原因になります。
具体的な時間は機種にもよりますが、起動までは大体8〜12時間待ってあげるのが安全です
(取扱説明書に書いてあるので、心配な場合は確認しましょう)

というわけで、毎日エアコンを使うシーズンは、コンセントは差したままで過ごしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
知っている人には今更な情報ですが、多少なりと参考になった方がいらっしゃったら嬉しいです。

できればずーっとコンセント抜いたままで、風が心地よいいまの陽気が続いてくれたらいいのになぁ。
なんてことを思う今日この頃なのでした。