Reach Out to Ecology

ひとりでも多くの人に、手の届くエコを。

手をのばそう。

2019年5月、日々の生活から出るプラスチックごみの多さに辟易としていたわたしは、
ある日一冊の本と出会いました。
それは ベア・ジョンソンの『ゼロ・ウェイスト・ホーム』
環境問題に関心を持つ人たちの間では、バイブル的存在となっているロングセラーです。


ゼロ・ウェイスト・ホーム ―ごみを出さないシンプルな暮らし―

そこで描かれていたのは、ごみを減らすための苦労と、知的冒険の数々。
著者の熱意と、悲喜交々の体験を活き活きと写した描写に、わたしは夢中になりました。

そして同年8月、わたしはブログ『レス・ウェイスト・ゲーム』を立ち上げました。
ゼロは難しくても、少しでもごみを少なくしたい。
そんな工夫の日々を、ゲームのように楽しく紡いでいきたい。
そしてその足跡が、自分と同じように悩む人の助けになれば、嬉しい。
そんな思いで始めたブログは、お陰様でたくさんの出会いと学びを、わたしに与えてくれました。

しかし、そうやって世界が広がってみると、自分で決めた「ごみを減らす」という枠組みが、次第に窮屈に感じられるようになりました。
環境問題に限らず、世に問われる事柄というのは実に様々な側面を持っています。
色々な要素を考え合わせた時、その時の自分にとっての最適解が、必ずしも「ごみを減らすこと」に直結するとは限らない
そう悩む場面が増えたのです。

そんなわけで、当ブログもここいらで一度、気分も新たに名前と装いを変えてみることにしました。
コンセプトは、「ひとりでも多くの人に、手の届くエコを」

環境問題において、わたしたちが抱える課題はあまりに多く、できないことを数え上げれば限りがありません。
でもそれは裏を返せば、どんな人にでもきっと、その人のくらしの中で無理なく手を伸ばせる取り組みがあるということ。
「できることから始めればいいよ」という『レス・ウェイスト・ゲーム』の精神はそのままに、今後も身近なエコ・ハックをお届けできればと思います。

そして『Reach Out to Ecology (ROtE)』ではさらに、社会や環境問題に対する自分自身の興味関心についても、もっと素直にオープンに、共有していければと思います。


わたしたちひとり一人の伸ばした手が、自然環境や社会と、よりよい繋がりを結んでいけますように。


2021.3.19
むるま