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こんにちは、むるまです。
ごみの削減やミニマルな暮らしの強い味方、石鹸。
皆さんのお宅では使ってますか?
わが家では、頭のてっぺんから爪先まで、体だけでなく髪も顔も、ひとつの石鹸で洗い上げています。
いまは、あれこれ美容品を試していた時よりも髪もお肌も調子が良くて、嬉しいやら拍子抜けするやら。
そんな石鹸ですが、扱い方のちょっとしたコツを知っていると、より長くより良い状態で使い切ることができます。
というわけで本日は、石鹸使い切りのためのエコ・ハックをお届け。
石鹸とはどんなもの?
そもそも、石鹸とは何か?
石鹸は、油脂に水酸化ナトリウムなどのアルカリを混ぜ合わせることで作られます。
このとき、加水分解により生成される脂肪酸塩という界面活性成分が、石鹸の泡立ちの元になります。
石鹸が泡立つ仕組み
界面活性剤は、石鹸や洗剤が汚れを落とすための主成分です。
界面活性剤の化学構造の中には水に馴染みやすい部分(親水基)と油に馴染みやすい部分(親油基)があり、これが油汚れなどを落とすのに役立ちます。
具体的には、
- そのままでは水に溶けない汚れ(油に溶けやすい汚れ)に、界面活性剤の親油基がくっつく
- 界面活性剤が汚れを取り囲む
- 界面活性剤の親水基の作用で、界面活性剤と一体になった汚れが水に溶け出す
という界面活性剤の働きにより、水で落ちない汚れを落とす助けをしてくれます。
石鹸を長持ちさせるには
石鹸を良い状態で使い続けるためには、この界面活性成分を保つことが重要になります。
そのために大切なのは、石鹸を濡れたままで放置しないこと。
理由は主に2つあります。
① 脂肪酸塩が水に溶け出してしまう
石鹸には、泡立ち成分である脂肪酸塩と、保湿のための油分や香料など、色々な成分が含まれています。
水に濡れたまま放置しておくと、水に溶けやすい脂肪酸塩が溶け出し、泡立ちにくい成分ばかりが残ってしまいます。
濡れた状態で時間のたった石鹸の表面に、ぶよぶよしたゼリー状の層ができているのをみたことがある人もいるかもしれません。
あれは正に、界面活性剤が水に溶けてゲル化しているものです。
② 水に含まれるミネラルの作用で泡立ちが悪くなる
石鹸の脂肪酸塩は、ミネラルとくっつくと水に溶けない金属石鹸(いわゆる石鹸カス)に変化します。
日本の場合、水に含まれるカルシウムやマグネシウム等はそう多くないですが、ヨーロッパなど硬水の地域を訪れた際は注意が必要です。
ちなみに我が家では、ダルトンというメーカーの壁につけられる石鹸ホルダーを長年愛用しています。
石鹸に金属の金具を押し込んで、磁石で付け外しする、というシンプルな構造で、中々使いやすいのでオススメです。
ちなみに、固い石鹸だと使い終わりに石鹸をホルダーから外すのが一苦労なのですが、下の図のようにあらかじめ糸を噛ませておくと、糸を引っ張れば簡単に取り外すことができます。
ダルトン使っている方は是非お試しあれ。
石鹸を最後まで使い切る
さて、大切に使っていてもだんだん小さくなってしまう石鹸。
小さくなった石鹸は、界面活性剤が溶け出して泡立ちにくい成分の割合が多くなってしまっているため、サイズ的にも泡立ちの面でも、中々の使いにくさがあります。
そんなわけでわが家では、小さくなった石鹸は新品の石鹸にくっつけて使っています。
いかがでしょう、この見事なくっつきっぷり。
当然、水で濡らしただけではこの融合っぷりは再現できません。
では、何をしたのか?
電子レンジにかけました。
小さくなった石鹸はレンジでチン
電子レンジは、水分子に振動を与えることで熱を生じる家電です。
石鹸にも水分は含まれているので、レンジにかけるとあたたまり、粘土のようにやわらかくなります。
上の写真の新旧融合石鹸は、
- 新品の石鹸に、古い石鹸を濡らして貼り付ける
- それを電子レンジに入れ、600Wで30秒チン
- やわらかくなった古い石鹸を、新品石鹸にぐいぐい押し付けて融合
という手順で完成しました。
ちなみにそのまま電子レンジにかける続けると、石鹸は ①泡立つ → ②焦げる という変化をたどります。
泡立って発泡スチロール状になった石鹸は、粗熱をとってあたたかいうちであれば、成形して普通に石鹸として使うことができますし、冷やした後で粉々にして、粉石鹸として使うこともできます。
しかし焦げてしまった石鹸は、残念ながらもはやただの炭なので、泡立ちは得られません。
試す際は、加熱時間を長くし過ぎないことと、火傷に気をつけてチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
知ってる人には当たり前なことばかりだったかもしれませんが、少しでも明日の暮らしに役立つ発見があったなら嬉しいです。
いまあるものを大切に使い切ることは、エコだけでなく節約にもなるし、何より、身近なもの作りへの感謝にもつながる、大切な一歩だと思います。
今日も明日も、心地よく楽しいエコライフを!