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日々を数えるよろこびを【ずっと使える日めくりカレンダー】

こんにちは、むるまです。
突然ですが今年の4月に、生まれてはじめて日めくりカレンダーを買いました。

ここ数年、大きな壁掛けカレンダーは使わずに過ごしているわが家。
惰性で手帳を買うのをやめた2020年以降も、仕事が立て込んだり、すぐに日程を概観したい状況のときだけ、適宜印刷した卓上カレンダーを使ったり、ノートにカレンダーページを手書きしたりすることで、問題なく過ごせていました。

けれど春の訪れを感じたある日、ふいに「もっと一日一日を噛み締めたい」という思いに、強く駆られました。
そこで思い浮かんだのが日めくりカレンダー。
これまでまったく縁なく過ごしてきた存在ですが、一度気になり出すと不思議と「これしかない」という気持ちが満ち満ちて。

しかし、本屋や文具店、ネットで探してみても、4月始まりの日めくりは中々見当たりません。
そもそも、年初めでもない時期は、扱っているカレンダー自体が少ない状況。
仕方ないから、ちょっともったいないけれど、1月始まりで在庫が残っているものがないか探してみようか。
そんなことを考える中で偶然遭遇したのが、365日の世界一周カレンダーでした。

曜日のないカレンダー

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365日の世界一周カレンダーは、1月はじまりのカレンダー。
一日一ヶ所ずつ、世界を旅するように絶景を見せてくれるごくシンプルなこのカレンダーには、曜日が書かれていませんでした
ただそれだけ。
でも、それだけのことで、何年になってもずっと、何度でも使えるんだと気づいたら、なんだか無性に嬉しくなりました。

それが一年のいつであっても、自分が思い立ったその時から、旅をはじめられる。
そうして一年を終えたら、また最初から同じ場所を、前とはまた違った自分で、違った感じ方で、巡っていけばいい。
それはなんだか、わたしたちが過ごす日常のありかたにも、似ているような気がします。

商品自体はそこそこいいお値段だったこともあり、一瞬購入を迷いましたが、いまは、わが家に招き入れたことに大きな満足を得ています。

ただそこにある一日

そもそも日めくりが欲しくなったのは、どこへも進めないような“いま”を生き抜く閉塞感に、苦しくなったからでした。
単に旅ができないから、人に会えないからというのとは、少し違います。

必死に乗り越えていく一日一日が、明日を守ることに繋がっているのか、ふいにわからなくなるような。
自分の、そして大切な人たちの生活が、自分自身の手のひらからこぼれ落ちていくような。
そんな頼りない気分の中で、日々の輪郭を、一日一日、確かなものとしてなぞり直したいと感じたからでした。

時間というのは、かたちも区切りもないものです。
だからこそどう感じるか、どう過ごすかは、どんな受け皿を用意するかで大きく変わってきます。
中期的な目標に向けて黙々と何かをこなしていくときは、月単位、数ヶ月単位のガントチャートをよく使っていました。
とにかくやるべきことが多くて時間が足りなかった時は、24時間のタイムテーブルを見渡せる週間バーチカルが強い味方でした。

けれどいまの私は、未来から逆算した過去のうちの一日としてでなく、ただ目の前にある大切な時間として、今日を過ごしたい。
朝目覚めて、ベッドから起き上がってコップ一杯の水を飲んだら、朝日の満ちた部屋でそっと一枚、カレンダーをめくる。
そうしてそこにある景色を眺めて、今日という日を迎えたことをただ祝福する時間は、ささやかだけれど、新しい一日をはじめる自分を、静かに支えてくれている気がします。

こんな時だからこそ、朝を迎えたことを、素直によろこべる自分でいたい。
そこにある一日と、穏やかな心で向き合いたい。

減らしてきたものの方が圧倒的に多いここ数年の中で、久々に迎え入れた新顔は、そんなわたしの気持ちに、今日もやさしく寄り添ってくれています。