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オクラの下処理【手間ひまReduce】

<オクラの下処理&冷凍保存> Reduce
⚫︎ 切って冷凍しておけば調理時の手間がめっちゃ減ります。
⚫︎ 保存期間は冷蔵で4、5日。冷凍で1ヶ月。食品ロスも減ります。
⚫︎ ラップやジップ◯ックは使わず、プラスチックフリーに保存しましょう!

ごみを減らす暮らしをはじめる前、我が家のプラごみで圧倒的に多かったのは、食品関係のプラスチック包装。
まぁ、豆腐やらフルグラやら、諸々の食材包装からは今もまだまだ離脱しきれていないんだけれど。
でも、そんなあれこれより目立ったのは、「お腹減ったな」とふと手に取ってしまったコンビニスイーツのパッケージや、「ご飯作るの面倒臭いな」とカゴに放り込んでしまったお惣菜の容器たち。

全てがすべてというわけではないけれど、出来合いの食品の多くは、プラスチック容器に入って売られている。
そういったものを、「我慢」で回避することは、ごく短い間なら可能かもしれない。
実際、『ゼロ・ウェイスト・ホーム』を読んだばかりの私は、「食べたいな……でもプラ容器に入ってる……」という、プラ容器への拒否感だけで、プラ包装商品の購入を劇的に減らすことができた。

でもこれは、長続きはしないぞ、と。
ひもじさを訴えるお腹や、口の中に溢れる唾液は、早々に戦いの厳しさを訴えていた。
何てったって、食欲は人間の三大欲求の筆頭!
グルメでも何でもない只人も、お腹が減れば色んなものが食べたくなるもんです。

なので、長期的にごみを減らそうと思ったら、「ごはんやおやつを自分で作る」ことのハードルを、もっと下げる必要があるぞ、と。
結構早い段階で考えていました。

私は人見知りで、一分一秒でも長く家にいたい引きこもり気質だったから、もともとひとり暮らしをはじめた当初から自炊はどんとこい。
それでも、空腹と疲労で一刻も早くごはんを食べたいときは、出来合いのお惣菜に心が動く。
忙しい日々が続けば、冷凍庫の作り置きストックも底をつく。

だからこそ、そんな中でも苦にならないくらいに、極限まで手間ひまを削減できれば、と、試行錯誤する今日この頃。
食材の管理や簡単レシピなどの覚書も、少しずつ蓄積しつつ、ブラッシュアップしていこうと思います。

そんなこんなで、本日はオクラ。

目次

オクラの栄養素

オクラの旬は夏。
でも、輸入も多いので年中スーパーにいます。頼れるヤツです。

オクラの栄養素はまず、あのぬめぬめ。
ガラクタン、アラバン、ペクチンといった水溶性食物繊維によるもので、腸の調子を整えたり、余分なコレステロールを排出したりするのに役に立ちます。
便秘予防におススメ。

そしてあの鮮やかな緑の通り、緑黄色野菜のお仲間なので、βカロテンも豊富です。
発がん物質を抑制したり、免疫を活性化するだけでなく、体内でビタミンAに変換されて、髪や目、お肌や粘膜、呼吸器系を健康に保つ働きがあります。

その上、カリウムやカルシウムといった電解質も豊富。

手抜き料理人としては、こういうパフォーマンスのいい食材はたまらんよね……

オクラの保存法

しかし難点もあり。
オクラって正直、あまり保ちの良い食材じゃないんですよね。

野菜にはそれぞれ得意な温度というのがあるけれど、オクラの場合は5〜10℃。
……うん、ビミョーです。夏でも冬でもビミョーです。

しかも、乾燥に強くない反面、水がつくとその部分から変色してくるという、これまた「どうせいっちゅーねん」という性質が。
暑すぎず寒すぎず、乾きすぎず湿りすぎず。

自分、繊細やな……

オクラの冷凍保存

まぁ一応、冷蔵保存でも4、5日、やり方によっては1週間ほど保ちますが、こういう気難しいヤツなので、正直、冷凍しちゃうのが一番ラク。
冷蔵保存だと、キッチンペーパーとかビニール袋とか、必要なアイテムも(ごみ候補も)どうしても増えますしね。

そんなわけで以下、我が家のオクラ処理。

1. 下処理① 板ずり

まずは産毛を落とします。
通常は、まな板に並べて塩を振ってコロコロ……という手順が多いかと思いますが、これだと板に当たっていない面がうまく処理できなかったりするので、私はオクラが入っていたネットを活用しています。


ネットの中にこんな感じで揃って入っているオクラを

こんな感じに互い違いにしまして。
上から塩を振って、両手で袋を包み込んでネットの中のオクラを擦り合わせます。(両手が塞がって写真は撮れませんでした! すんません)
硬い毛がポロポロ取れたら、ネットごとさっと流水にさらして洗い流し、そのままシャッシャと水切り。

これだとまな板も汚れず、次の処理に入る前に洗う必要もないので、中々楽チンでいい感じです。
欲を言うならネットが麻とかだと、マイクロプラスチックを気にしなくてよくて更に良い感じなのだが……

2. 下処理② ガクを削ぐ

産毛を落としたら、硬いガクの部分を削ぎ落とします。

赤マルのところね。
ここでヘタごと切り落としちゃうと、丸茹でにしたときにお湯が入って水っぽくなっちゃうので、てっぺんも固いところを削ぐに止めるのが良いと思います。

3. いい感じの大きさに切る

私はお味噌汁やスープ、炒め物やお浸し、そうめんの薬味などに使うことが多いので、さっと火が通る厚みに輪切りにすることが多いです。 オクラ自体は生食可能で、躍起になって火を通さなければいけない食材でもないので、この辺はお好みですね。

4. 冷凍する


我が家では、ステンレスのバットにざっくり広げて、そのまま凍らせてます。
そして1時間くらいでタイマーをセットしておいて、乾燥しちゃう前に保存容器に入れて密閉。

保存した食品は、一回にほしい分だけ小分けに使いたいもんです。
だから凍らせるとき、「1回分ずつラップに包んで」としている人も少なくないのかな、と思うのですが。
これは手間も増えるし、ごみも増える。
とはいえ、そのまま保存容器に詰めてしまうと、互いにくっつき合って小分けに使いにくい。

なので、凍らせる時用のバットを持ってると、とっても便利です。
保存容器が大きければ、凍った後にぶんぶんガラガラシェイクしまくって、くっつき合った食品を力技でバラバラにするという手もなくはないですが。笑

冷凍オクラの調理法

加熱する場合は、凍ったまま放り込んじゃえばokです。
風味も落ちず、美味しく召し上がれるかと。

更に手抜きな食べ方としては。

そのまま熱々ご飯にかけておかかと醤油かけたり。
茹で上がってざるに上げたそうめんに、氷の代わりに放り込んだり。(そうめんは冷え、オクラは余熱でいい感じに解凍されます)
合わせ調味料で和えて置いておいたら、自然解凍でいい感じのおひたしにもなります。
このへん、生でも食べられる食材ってあたりが、地味に威力を発揮してますね。

ねばねば手抜きクッキングで、元気に夏を乗り切りたいものです。