Reach Out to Ecology

ひとりでも多くの人に、手の届くエコを。

諦めかけた脱リンスを何だかぬるっと達成できそうな件

<リンスの代わり> Reduce
⚫︎ 手間ひま ★☆☆☆☆ 普通のリンス同様、髪になじませて流すだけ
⚫︎ 心理的ハードル ★〜★★★★★ 市販のコンディショナーへの愛着次第?
⚫︎ プラ削減量 使用頻度や量にもよるけれど、詰め替えようユーザーでも100g/年程度は減らせるのでは?
※ いずれも個人の感想です\(^q^)/


2週間前にうっかり、コンディショナーを切らしてしまいました。
コンディショナーだと思ってストック置いておいたのに、開けてみたら……シャンプーじゃねぇかww
というありがちな展開で、お陰様でシャンプーバーへの道がまた一歩遠のくという……
早く切り替えたいけど、まぁ、せっかくだから大事に使うべ。

しかし、そんなしょんぼり展開にも思わぬ副産物がありました。
その場しのぎのつもりで試してみたリンスもどきが、意外と私の髪にあっていたんですよ〜

そんなこんなで、結局コンディショナーは買わずのらりくらり。
今に至っても問題なく過ごせていて、「脱リンスするぞ!」とかいう暑苦しい決意もせぬまま、何だかぬるっとエコリンスーに移行できちゃいそうです。

というわけで、自分の覚書と、誰かの参考になればいいな、の気持ちで、本日はゼロ・ウェイストな洗髪後のコンディショナー(リンス? トリートメント?)についてのメモを。

酢リンスーとかリン酢とか

一時期ワードとしてちょこちょこ聞いた気がします。酢リンスー。
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』でも色々な形でお酢が大活躍していたので、シャンプーバーを試してみようと考えたときに私も、「せっかくだからトリートメントも卒業したいよね」と、ちょっとウキウキしながらスーパーでリンゴ酢の小瓶を買っていました。
ついでに何度か使ってもみたけれど、髪を乾かした後のパサパサ感が気になって、「私の髪では単独使用は厳しいかな?」というのがその時の感想。

今回、間を置いて使った時も、大きな印象の変化はありませんでした。

髪の毛に対するお酢の効果は大きくふたつあって、ひとつはアルカリ性に傾いた髪を酸で中和すること
市販のシャンプー液は中性のものがほとんどなので、石けんベースの洗髪量以外では、この効果は実感しにくいんじゃないかな。

そしてもうひとつは、開いたキューティクルを閉じること
洗面器にお湯を張って、小さじ1杯程度のお酢を混ぜたところに髪を沈めると、何となく髪が柔らかくなって、指通りがするするとしなやかになる感じがあります。
このへんは、ひょっとしたらキューティクルへの働きかけの影響なのかもしれませんね。

とはいえ、キューティクルが閉じれば乾燥は防ぎやすくなるものの、もうひと押し保湿効果がほしいな。
という向きには、やはりもうひとつ物足りないところ。

他に何かないかな、と洗面所に顔を出して……
最近やたらと活躍しまくっているこいつに手を出しました。

オイルトリートメント

保湿やスタイリングにオイルを使うなら、そもそもコンディショナー代りにオイル使っても良いんじゃない?
と思って、手に取ったるはココナッツオイル

ゼロ・ウェイストを志してからこっち、何かとお世話になりっぱなしです。

私はショートヘアなので、つけすぎて重くなっても嫌だな、と、少量つけてみました。

人差し指、中指の先に軽く湿らす程度につけて、両手のひらと指の間に広げて。
手ぐしの要領で髪全体に、根元は避けて毛先中心に、ざっくりとオイルを馴染ませて
そのまま身体や顔を洗った後、ざっと頭からお湯をかぶって、あとはいつも通りタオルで拭いて髪を乾かして。

仕上がり、無問題でした。
むしろ、市販のコンディショナーを使っていたときよりも良いくらい。
以前は、コンディショナーをつけているときは指通りがいいんだけど(当たり前)、コンディショナーを洗い流しちゃうとところによって軽い軋みがあるのが気になる……という感じだったのですが、オイルトリートメントにしてみてからはそういったことは全くなし。

注意点としては、つけすぎると重くなってしまうので、一度にたくさん付けず、少しずつ付けて自分の適量を見つけてみて下さい。
最後は洗い流さなくても問題ありませんが、「つけすぎた!」というときは、お湯ですすいであげると少し軽くなります。

ココナッツオイルの香りやテクスチャーが苦手な人は、ホホバオイルでもスイートアーモンドオイルでも、自分が扱いやすいオイルを試してみて下さい。
オリーブオイルなんかも使えるみたいですよ!

からだの皮はひとつながり

オイルトリートメントで過ごしてみると、そもそもどうして、髪には専用のトリートメントが必要だと思っていたんだろう?
と、これまでの自分の思い込みが不思議に感じます。

髪も、顔も、ボディも、全部同じように角質に覆われた、自分というひとつのからだの一部なんですよね。

もちろん、肌は肌でも、場所によって分厚いところもあれば薄いところもあり。
汗をかきやすいところもあればかきにくいところもあり。
日光によく当たるところ、当たらないところ。
摩擦にさらされやすいところ、刺激の少ないところ。
部分部分で強さや敏感さが違うのは、そうなのでしょう。

でもそれって、日焼け止めを塗る頻度や、保湿の具合を変えたりと、場所毎のコンディションに合わせた微調整で、十分対応できることのようにも思います。

地続きに存在する、自分を覆う殻が、場所毎に細かく、全然違う成分の全然違う商品を求めていて、それじゃないと絶対ダメ!
なんてことは、どうやらなさそうだぞ。
と。
ゼロ・ウェイストでプラスチックフリーなセルフケアを少しずつ試しながら、そんな実感を着実に積み重ねていっているのが、私のいま現在です。

もちろん、健康のことや体質は人それぞれなので、すべての人に等しく当てはまる正解はないかもしれません。
でも、「いまの自分の当たり前」に、少しでも疑問や不安を感じている方がいるのなら。

きっと、試してみる価値はありますよ。
そんなことを、こそりと囁いてみるのでした。