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こんにちは、むるまです。
突然ですが、「シリコーンって何？」て聞かれたら、なんて答えますか？
やわらかい合成素材？
プラスチック？
ゴムの仲間？
実はこれ、一番目の「合成素材」以外は不正解。
でも、プラスチックの仲間だと思っている方は、意外と多いんじゃないでしょうか？
そんなわけで本日は、プラスチック・スマートな暮らしの強い味方。
シリコーンについてのざっくりまとめをお届け致します。（詳しくやると超カオスになるので）
シリコーンって何？
シリコーン（Silicone）について、まずは以下、Wiki先生の説明を転記致します。
シロキサン結合による主骨格をもつ、合成高分子化合物の総称
……うん、暗号だなぁ。と感じる方も多いかもしれません。
ここでの大事なポイントは、以下の2点。
- シロキサン結合（Si-O-Si）が主骨格 → 主な構成成分はケイ素（Si; silicon シリコン）と酸素（O2）
- 「総称」 → つまり、色んな形や性質を持ったものをひっくるめた呼び名
順番に整理していきましょう。
①シリコーンは砂と酸素からできている
シリコーンの主成分であるケイ素（シリコン）は、地表上に酸素に次いで多く存在する物質。
岩や砂の中に、酸素と結合したシリカ（SiO2）として存在します。
シリコーンは、この結合に他の色んな物質を混ぜることで、様々な特性を持たせたもの。
なので、実際の製品特性はものによって違いますが、大まかな特徴としては、以下のような点が上げられます。
- 耐熱性が高い：シリコーンの耐熱温度は一般に200〜400℃程度。調理器具で利用されるのも納得やね。
- プラスチックに比べて酸や油に侵されにくい：医療や食品管理の分野で広く利用されるのも、この安全性の高さゆえ
- CO2排出量が少ない：石油を原料にしているプラスチックのように炭素（C）骨格を持たないため、燃やしてもほとんどCO2を排出しません
安全性が高くCO2排出量が少ない。
そして、分解された後に残るのは砂。
見た目こそプラスチックに似た製品も少なくないシリコーン製品ですが、実際には、プラスチックよりはるかにエコフレンドリーな素材であることがわかります。
（使用後に適切な処分を行うことが大前提ですけどね）
② シリコーンは色んな姿をしている
そんなシリコーンですが、基本構造に＋αされる物質によって、その姿や性質を様々に変化させます。
たとえばシリコーンゴム。
みなさんが使っているマイボトルのシーリング剤や、歯医者さんで義歯を作るときの型取り。
一部のコンタクトレンズや、病院の治療で使うバルーンなど、色々な分野で使われています。
お相撲さんが頭に詰めたり、胸を大きくしたいお姉さんお兄さんが詰めたりしてるのもこれですね。
それから、シリコーンオイル。
機械類のメンテナンスで使うグリスはいかにもオイル、ですが、実はそれ以上に、多くの日用品に含まれています。
例えば化粧品では、液の伸びを良くしたり、ベタつきを抑えて使い心地を良くするために使われます。
繊維表面にくっつくと、繊維同士が絡まずサラサラになるので、「ノンシリコン」を謳っていないほとんどのシャンプーやコンディショナーには、髪の滑りを良くするために含まれているし、柔軟剤で衣服の肌触りを良くするのにも使われています。
なんと、ティッシュペーパーにも使われてたりするんですって。
他にも、ワックス状にしたものがカーワックスとして使用されたり、樹脂状に硬くしたシリコーン樹脂が、様々なおもちゃや電化製品に利用されたり。
シリコーンは知らないうちに、私たちの生活の色んなところに潜んでいます。
この中で、個人的にもっと知られてもいいかな？ と思うのはシリコーンオイル。
シリコーンはプラスチック同様分解されにくいため、一部のシリコーンオイルでは、環境や生体内への蓄積が問題視されています。
化学的には比較的安定なので、毒性を発揮する可能性は低いですが、環境の中に本来ないものが蓄積していくのは、あまり気持ちのいい話ではないですよね……
なので、シリコーンオイルを含む日用品（特に洗い流すもの）の使用は、可能な限り避けたいなぁ、というのが、個人的な思いです。
ゼロ・ウェイストに役立つシリコーン製品
とはいえ、耐久性が高いためゴミになりにくく、ゴミになってもCO2排出が少ないシリコーンは、エコフレンドリーな生活を目指す人にとっては、強い味方になってくれる存在です。
ここではいくつか、具体的な商品をご紹介します。
保存容器
プラスチックのように軽くて、プラスチックよりも耐熱性に優れ、プラスチックよりも柔軟なシリコーン。
プラスチック製品の代替を探す人にとっては、助けになりそうなものも色々あります。
たとえば、ジップ〇ックが大好きな人には、スタッシャーという有名なシリコーンバッグがおススメです。
そして、シリコーンの柔らかさを活かした、**折りたためる商品**も多いです。 私はお弁当生活ではないのですが、折りたたみ製の保存容器は、出先でゼロウェイストに食品を買うときの強い味方！ 折りたたんで１つ鞄に忍ばせておくと、「容器持って来れば良かったー！」というガッカリがなくなります。
これ、ストロー刺したまま折り畳めるんだぜ……
開け閉め面倒くさいのかな？ と思ったら、要領がわかれば意外と簡単でちょっと感動した。
シリコーンの強みフル活用してきてますよね。
普段は友達にもらったスタバのタンブラーを愛用している私ですが、旅先など、かさばって中々持って行けない場面も多いので、セカンド・タンブラーとして購入するのもアリだなぁ、と検討中です。
月経カップ
そしてこちらは女性限定ですが、ゼロ・ウェイスト効果は非常に高いアイテム。 生理用ナプキンやタンポンの代わりとして、最近注目されてきている月経カップも、多くはシリコーン製です。
そんな中で、個人的に「初めてのときに一番使いやすいかな？」と思っているメルーナカップは、TPEというシリコーンとは別の素材。
やわらかくて、はじめてでも違和感が少ないですが、逆にいうと膣内でカップをちゃんと開くためにはややテクニックが必要です。
使用時間も、シリコーン性が12時間までなのに対し、8時間とやや短め。
それでも、異物感に敏感な人でも使いやすい、いい月経カップだと思います。
シリコーン性の月経カップであるスクーンカップは、メルーナに比べると硬めですが、その分開きやすく漏れにくく、12時間までの連続使用が可能です。
スクーンカップは、日本人女性の体型に合わせて作られたというだけあって、挿入してしまえば割と収まりいいです。
動く時にはちょっと違和感あるかな。
あと、硬めなので挿入時の指力がいります。笑
ローズカップも、日本製だけあってコンパクトで使いやすいサイズ感はありがたいかな？
とおもうのですが……
保管ケースと、交換用のビニール手袋がゼロウェイスト 的には惜しい！
あと、硬さだけでなく厚みも結構あるので、やっぱり折りたたんで入れる時に指力鍛えられそうです。笑
他にも色々ありますが、私が実際に触ったことのある月経カップはこのあたり。
月経カップの挿入法にはコツがいる、と書きましたが、具体的なコツの習得の仕方については、以下のページがとても参考になりました。
【月経カップ練習法】カップの漏れない入れ方・痛くない取り出し方。片手でできる練習法をマスターしよう！
最初は、スクロールの長さに驚かれるかもしれませんが、写真が多く分かりやすい解説と、梅つま子さんの楽しい語り口、月経カップへの熱い思い（笑）に、ぐいぐい引き込まれること請け合い。
徹頭徹尾ユーザー目線なので「わたし、ひとりじゃないのね……」なんて勇気を貰ったりもして。笑
既に月経カップを使っていらっしゃる方も、これからの方も、一度読んでみられることをオススメします。
月経カップや布ナプキンの具体的な使用感については、こちらの記事にまとめていますので、気になる方は参考になさって下さい。
www.murr-ma.work
まとめ
もっとちゃんと思い出したら、他にも色々ご紹介できるものがありそうな気もしますが……
ひとまず本日のまとめとしては
- シリコーンは耐久性が高く長持ち。つまりゴミになりにくい
- シリコーンは燃えてもCO2排出が少ない！ 温暖化対策的には大事なポイント。
- シリコーンオイルは海洋に流れ出すと分解されにくく、蓄積される可能性あり。お手持ちの化粧品や洗剤類に含まれてないか、一度チェックしてみましょう。
素材関係は奥が深い……
記載に誤り等ありましたら、是非ともご指摘お願いします！
