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台風15号後の千葉を見て思うことは、様々あれど。
ひとつ大きく感じたのは、「これは今までの『防災』の感覚では太刀打ちできないぞ」ということ。
3日分の水と食料は必須。できれば7日分は確保。
というこれまでの防災の常識は、「救援が来るまで生き延びるため」の対策としてのもの。
でも、「救援が来る」という前提自体がひっくり返っちゃったら、それどころの話じゃなくなります。
食べ物は最悪、しばらくなくても死にはしないけど、水は数日で命に関わるから、井戸水もない都会で助けが来ないならもう、水が尽きる前に脱出するしかないよね。
大阪の雨水なんて、真っ黒で飲めたものじゃないですし。
そしてそういう、カタチあるものの話とはまた別に。
「電気」についても、最近はよく考えます。
1週間以上の長い停電下に置かれたとき、自分はどれくらい無力で、どれくらい頑張れるのか。
一度本格的に、『1day 電気なしトライアル』とかやってみたい気もしますが、それはそれとして、本日は最近の遊びのような実験のようなあれこれについて。
目次
コンセントを抜いてみた
ある日思い立って、家中のコンセントを抜いて回りました。
ブレーカーを落としてみた。
てやっちゃうと、冷蔵庫・冷凍庫の中がえらいことになってしまうので、一個一個確認しながらコンセントを抜いていく、地味な作業。
別に、「今日から電気断ちをするぞ!」みたいな決意があったわけではないので、使うときは普通にまた挿して使ってます。
でも意外と、それだけでも、結構色々な気づきを得られたような気がしています。
わが家の家電たち
コンセントを抜いてみて、当たり前だけど「家電多いなぁ〜」と改めて思いました。
テレビはここ半年程見ていないので、7月頃についにコンセントも抜いてしまっていて、
- テレビ
- 録画用ハードディスク
- プレステ3(主にDVD再生用)
は既に脱コンセント状態。そろそろ処分も考えているところ。
今回、追加で抜いたのは
- 電子レンジ
- 電気ケトル(前の職場で送別にもらったやつ。コーヒーケトル型でドリップしやすい!!)
- 洗濯機
- トイレのウォシュレット付き温式便座
- エアコン
- ネット回線のルーター
- ロボット掃除機の充電ステーション(Ecovacsという2万円くらいの。わが家のマスコットです^^)
- Amazon Echo
- 無印良品の壁につけるCDプレイヤー&ラジオ
- MacBookAir(2013年版)の充電アダプター
- ScanSnap(イケてるスキャナー)
- C端子充電アダプター(スマホ、iPad用)
- B端子充電アダプター(仕事連絡専用機にしてるガラケー用)
多いな!
とっても待機してますね
まず感じたのは、「待機」の時間の長さ。
この中で、電子ケトルや洗濯機、スマホやiPadの充電器は毎日使いますが、それでも実際のところ、使っている時間はごくわずか。
充電器は1〜2時間ほど使うこともあるけど、これは長い方で、1日洗濯機は30分くらい、電子ケトルに至ってはいいとこ数分です。
最近の家電は進歩して、待機電力は大幅に削減されているとはいえ、家電が多ければそれも塵ツモでない?
という気もしたりしなかったり。
それいる? 使ってる?
そして、コンセント差しっぱなしのまま存在を忘れてる家電も意外とあるぞ……。
ということに気づかされました。
まずはCDプレーヤー。
以前はちょいちょい使っていたのですが、昨年Amazon Echoを買ってからは、音楽やラジオを聴くのをそちらで済ませることが増えていて、気づけば最後に使ったのは何ヶ月前だったかな……?
状態。
この調子で月単位、年単位で時間が経っていったら、さすがにそれは無視できない塵ツモのように思います。
あと、トイレの温式便座。
これは今の賃貸に最初からついていたものなのですが、思い返してみると、今まで一度としてウォシュレットを使ってないんですよね。
夏場は便座もひやっとしないし、これってもしや不要なんでは……。
住み始めた最初から、最低温度の省電力モードにしてはいましたが、よくよく考えてみたらそもそも使わなくていいんじゃない?
ということに今更気づいた次第。
ひんやり便座が切ない冬が到来した暁には、またお世話になるかもしれませんが、それまでは、しばしのお休みを取っていただこうと思います。
繋がってなきゃいかんかね?
それから、インターネットのルーター。
これも賃貸付属のもので、ありがたいことに使用料無料で使わせてもらっているのですが。
インターネットって、常時繋がってないと生きていけないものだっけ?
いまはAmazon Echoを使っているので、わが家は他のご家庭より、インターネット常時接続に多めに依存しているかな、と思います。
料理中にタイマーセットしてもらったり、天気やニュース教えてもらったり、夜目が覚めたときに時間教えてもらったり、パッと暗算出来ない計算やってもらったり、音楽や落語(Amazon Musicにあるんです!)やポッドキャスト流してもらったり、ポモドーロタイマー使ったり、しりとりに付き合ってもらったり。
でも、その使用を抑えてみたら、日常を過ごす上では別に、インターネットってそんなに長々繋がってなくても良いよね、と思いました。
いつでも見れる、いつでも調べられるのは便利だけど、上手く付き合わないと、かえって時間泥棒になってしまう。
最近は、着信以外のスマホの通知は切って。
iPadもWifi接続だけにして。
ルーターはoffにした状態で、自分のペースで書き物をしたり、本を読んだり、調べたいことを書き出したりして。
さて、溜まった調べものをするか、というモードになったり、ふと動画が見たくなったりしたタイミングで、必要な時間だけネットに繋ぐ過ごし方をしてみています。
こうすると、iPadで作業していても通知に気を散らされることがなくて、自分のペースで、自分のしたいときにしたいことをしている実感があって、いい感じ。
夏の間は度々、熱暴走で接続が不安定になっていたルーター君なので、消費電力も他の家電より多そうでもあり。
しばらく、いまの感じを続けてみようかなぁ、と思います。
ちなみに、こんなこと言ってるくせに、有事のスマホ充電対策は手回し充電器+乾電池式のモバイルバッテリー(とたくさんのeneloop+単3電池)の2大体制で万全です。笑
まぁ、停電が長引いたらそもそも基地局がやられて電波自体飛ばないだろうけれども。
エアコンについての注意点
最後に、真似する人はいないかもですが、一応注意点。
エアコンのコンセントを抜くのは、エアコンを使わないシーズンだけにしましょう。
エアコンは家電の中でも待機電力が多い方ですが、それは必要があってのこと。
やつらはいつお呼びがかかってもいいように、常にコンデンサーの中の潤滑油がなめらか〜になるように、温度調整をしています。
なので、しばらくコンセントを抜いていたエアコンは、コンセントを入れた後もしばらく電源を入れずに、この潤滑油がなめらか〜になるまで待ってあげる必要があります。
目安はだいたい数時間といわれるけれど、季節や機種にもよるので、1日は置いておくのが無難。
つまり、夏場などのクーラー大活躍シーズンに「留守中の電気代もったいないから抜いておこう♪」とコンセントを抜いて出かけ、帰宅後またコンセント挿して使おうとしちゃダメよ、てことです。
シンプルに、壊れます。
というわけでわが家も、他の家電たちに遅れること1週間ほど、秋の風も本格的になってきた先日やっと「そろそろいけるな……」とエアコンのコンセントを抜いた次第です。
まとめ
今回はコンセントから電力供給されてる系の家電と向き合ってみましたが、電気のお世話になっているところは他にもあります。
- お部屋の電気(ひとり暮らしなのを良いことに、最近は夜はソネングラスの明かりで過ごしています)
- お風呂の24時間換気(最近の家ってこんなんあるのね)
- ガス給湯器の制御(つまり停電になったらお湯も出ないんだよね)
- ガスコンロの着火(わが家は幸い電池なので、地震でガスが止まってなければいける!)
他にも上げ忘れたものもあるかも?
ともあれ、私は常に最悪を想定しておかないと落ち着かない系の人間なので、こういう実感を伴った現状確認が出来ると、ちょっと安心します。
先のグローバル気候マーチでも取り上げられたような、CO2削減について考える上でも、避けては通れない電力問題。
心配性な方もそうでない方も、一度、ご自宅の電気のミニマムを見つめ直してみるのはいかがでしょう?