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こんにちは、むるまです。
最近、酒粕で作るココアにハマっています。
作り方は超絶簡単。酒粕とココアパウダーとお砂糖を練って、お湯を注いで伸ばすだけ。
牛乳の代わりに、酒粕が使えないかな? という魂胆です。
というわけで本日は簡単牛乳抜きメニュー、酒粕ココアについてのゆるっと記事をお届け。
酒粕(さけかす)とは
酒粕は、日本酒の製造工程で出てくる副産物。
日本酒は、蒸したお米と麹、水などを発酵させてできる醪(もろみ)を絞ることで作られますが、この時に残る搾りかすが酒粕になります。
成分的には、アルコール分や炭水化物、食物繊維のほか、エネルギーの代謝に重要な役割を果たすビタミンB群やミネラル、タンパク質も豊富。
お店では板粕、バラ粕、練り粕など、さまざまな形で売られています。
中でも練り粕は、板粕やバラ粕を熟成させたもので、旨みが増している上、ペースト状になっていて料理や甘酒にそのまま使えて便利。
酒粕を使い慣れてない人でも食卓に取り入れやすく、おすすめです。
酒粕ココアの作り方
そんな酒粕を使ったココア。
作り方……はほぼ冒頭に書いたままでレシピも何もないのですが、改めてまとめてみます。
まずはカップに酒粕(練り粕)15g、ココアパウダー小さじ1、砂糖小さじ2くらいを目分量で放り込みます。
砂糖はわが家では、坂ノ途中さんの定期便と一緒に届けてもらっている、 マスコバド糖という未精製、無農薬、フェアトレードの黒砂糖を使っているため、ココアパウダーと保護色になってどこからどこまで砂糖かわからん状態に……
まぁ、甘味は足りなければ後でも足せるので、気にせずいきましょう。
そのままお湯を注ぐと酒粕やココアパウダーがダマになってしまう可能性があるので、まずは材料をよく練り合わせます。
そしてそこに少しずつお湯を加え、伸ばしていきます。
最終的に150cc程度のお湯を注ぎ、なんとなく見た目にそれっぽいココアが完成!
お疲れ様でした。
酒粕ココアのお味はいかが?
そんな感じで出来上がった、牛乳抜きの酒粕ココア。
お味はというと、酒粕甘酒が嫌いでない人なら美味しくいただけるんではないかなぁ、という仕上がりです。
牛乳なしのココアはどうしても、乳脂肪分がない分、クリーミーさや濃厚さに欠けます。
しかし酒粕ココアの場合、酒粕の風味とアルコール分が味わいをプラスしてくれるため、淡白さからくる物足りなさを補ってくれます。
ほのかな酒精が体を温めてくれて、牛乳みたいに胃にもたれることもなく。
わたしのような胃弱の身には、夜に飲むならこっちの方がいいかもなぁ。なんてことを感じました。
牛乳に代わるミルク的なもの
そもそもわたしが「酒粕でココアが作れないかな?」なんて発想に至ったのは、牛乳を買わなくなったから。
食事における環境負荷を意識するようになって、牛乳を買うことをやめてから、気づけばもう1年以上が経ちます。
元々、カフェオレや料理に使う程度だったため、あまり大きな影響はありませんでしたが、それでも最初の頃は、いろいろな代替ミルクを検討しました。
栄養価の面でも温室効果ガス排出量の面でも優秀な豆乳は、割とガッツリ寝込むレベルのアレルギー症状が出るので、飲めず。
アーモンドミルクは、アーモンドの9割を生産しているカリフォルニアの旱魃に対する悪影響を考えると、あまり良い選択肢とは思えない。
国内生産品の消費、ということを考えると、ライスミルクは良さげな選択肢に思えますが、ウォーターフットプリントやカーボンフットプリントの点で言うと、他の植物性ミルクより値は大きくなってきます。
それもそのはず。
水田はメタンを発生することから、実はお米は数ある農作物の中でも、温室効果ガスの発生が多い作物として知られているのです。
うーむ微妙。
そんなことを諸々考えた結果、現時点でのわたしの中の最適解は、オーツミルクかなぁ、と言う気分。
でもこれも、まだ海外製品を輸入している現状なので、液体の輸送負荷を考えるとむむむむむ、と唸ってしまう気持ちもあり。
「どうしても」というとき以外は、なるべく使わずに済ませられたらな、というのが、正直なところです。
なので今回、牛乳なしでも酒粕で美味しいココアが作れたのは、嬉しい収穫でした。
使われなければ捨てられてしまうだけの、お酒の副産物の有効活用。
もちろん国産。もちろん地産地消。
ごみの削減にも少しはつながっているのかな? と思うと、余計に嬉しいばかり。
今度はチャイとかにもチャレンジしてみようかなぁ、と。
考えるほど、ワクワクも広がっていきそうです。
まとめ
酒粕、実は今まで長いこと馴染みがなくて、この冬にたまたま初めて購入して、初めて粕汁を作ってみたのが初めての接触。
まだまだ浅い付き合いだったりします。
けれど一度使い始めてみると、発酵食品だから驚くほど長持ちだし、お料理やお菓子にちょっと入れるだけで風味を良くしてくれるし。
少しアルコール気分を味わいたいな、というときは、お湯で溶いてお砂糖を少し加えるだけで、すぐに酒精香る大人の甘酒が出来上がるし。
なんとも魅力的なところだらけで、早くも骨抜きにされつつあります笑
そのままだったら残りかすとして捨てられてしまいかねないものを、美味しい栄養源として有効活用する。
そんな文化の一端にふれられるという意味でも、素敵な食品。
皆さんも機会があればぜひ、暮らしの中に迎え入れてあげてください。