こんにちは、むるまです。
さて、このブログでは以前、こんな調査を実施しました。
「量り売りを利用したい」という声をよく聞くけれど、実際そこには、どんな需要が隠れているのだろう？
一つひとつの声は小さくても、それを集めれば、“情報”としての価値が生まれないかな？
そんな目論見から始まったこのアンケート。
お陰様でたくさんの方のご協力をいただき、有益なご意見を多く聞くことができました。
アンケート結果からは、実に様々な思いやアイディアを得られましたが、中には一般の消費者でも草の根的に取り組めそうな、そんな働きかけもありました。
というわけで本日は、わたしが現在、仲間と一緒に取り組んでいる活動について、ご紹介させていただきます。
アンケートが教えてくれたこと
「量り売り対応店の共有ステッカー」というアイディア
ごみを減らすためのキーワード、5R（Refuse断る、Reduce減らす、Reuse再利用、Recycleリサイクル、Rot堆肥化）の筆頭、Refuse（リフューズ：断る）。
みなさんは、チャレンジしてみたことはあるでしょうか。
スーパーやコンビニで、レジ袋や使い捨てカトラリーを断るのも、立派なリフューズ。
中には、町の個人商店などにマイ容器を持参して、「ごみを出したくないので、これに入れてもらえますか？」とお願いしてみたことがある人もいるのではないでしょうか。
こんなとき障壁となるのは、「断られたらどうしよう」というドキドキや、実際に断られてしまった時のショックな気持ち。
アンケートでは、こうした悲しいミスマッチを解消するために、「容器持参に対応してくれるお店の目印になる、共通ステッカーがあればいいのに」というアイディアが寄せられました。
「そ、そんなんがあったら超助かる！！」
消費者目線で思ったワタクシ。
この回答はズドンと心に刺さりました。
「量り売り対応店のマップ」という要望
そして、上と同じ悩みから出てきたのは、「容器持参対応店のマップがあったらいいのに」というご意見。
実際わたしも、今お世話になっている量り売り店、すみれやさんを見つけたのは、こちらのマップのおかげでした。
そんなこともあり、ステッカーのアイディアと合わせて思ったのは、
「量り売り店だけじゃなく、頼んだら持参容器に入れてくれる一般のお店もわかるマップがあったら、最強やん！」
ということでした。
そんなアイディアを、すみれやの店主さんと交換し……
そこで出会った仲間たちと少しずつ考えながら、悩みながら生まれたのが、「くるん京都」というグループでした。
「くるん京都」始めました
くるん京都では、京都府下で開業している、「パッケージフリーで買える商品がひとつでもある個人商店」にお声をかけて、マップに登録し、ステッカーを貼っていただいています。
ステッカーのデザインをもう少しわかりやすいものにしたいねー、とか
資金集めについても考えなきゃねー、とか
まだまだ色々と課題はありますが、ひとまず、2021年8月から本格的に始動して、現在では50近い店舗さんにご協力いただいています。
名前の由来や、参考にしたアンケート結果については、以下のブログにまとめました。
ひとつひとつ、お店にご説明して協力をお願いするという活動の性質上、今は自分たちの手の届く範囲でマップを育てていくのが精一杯です。
でも、いつかもっと立派になったら、各地で同じようなことを考えている人たちのお手本になりたいね、なんてことを、日々仲間たちと話したりしています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
たくさんの方から熱い声を寄せていただいた、量り売り潜在需要調査。
最初は、量り売り店を営むひと、はじめようとしている人の参考になるといいなぁ、という思いが強かったのですが、
こんなかたちでいつの間にか、自分自身もそのアイディアを生かす活動に携われるようになったことは、
大きな、そして嬉しい誤算でした。
くるん京都は、まだまだこれから！ の活動です。
京都に素敵なお店をご存知の方は、いつでも情報をお寄せください。
「ここはこうしたらいいんじゃないの？」といったアイディアやご要望も、大歓迎です。
このサイトをご覧の方々は、京都府以外のところにお住まいの方が多いと思いますが。
「あ、消費者にもできることがあるんだ」、「知らないだけで、容器持参に対応してくれるお店はもっとあるのかも」、と。
今回の記事が、そういったことに気づくきっかけになれば、嬉しいです。
どうかこれからも、くるん京都をよろしくお願いいたします。
