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野菜の定期便・その後

ご無沙汰してます。
前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。
その間、「野菜の定期便どうですか?」とご質問頂いたり、「わたしも定期便はじめました!」と教えていただくことがちょこちょこありました。
ご時世もあり、気になっていらっしゃる方も多いのかもしれませんね。

そうした中で、友人に聞かれることが多いのは、「食費上がらない?」ということ。
そういわれてみると不思議なことに、定期便をはじめてから、我が家の食費はなぜか以前より下がってるんですよね。
でも、改めて思い返してみると、なるほど、坂ノ途中さんの定期便を軸に、色々な食生活の変化があったことに気づきました。

そんなわけで本日は、野菜の定期便ビフォー・アフター徒然まとめ、です。
いってみよー。

むしろ下がった自炊のハードル

野菜の定期宅配をはじめる前、正直いうと、「面倒くさくなって途中でやめちゃうかも」という懸念がありました。
いいお野菜を届けてもらうなら、新鮮なうちにちゃんと処理して、それなりの料理を作らなきゃいけないかな。
手の込んだ料理を作るのは面倒くさく感じる方だし、どこまで意欲が続くかな。
そんなことを思っていたのですが、蓋を開けてみたらいやぁ……むしろ以前よりずっと手抜きな料理(?)で、以前よりずっと充実したご飯時間を過ごしている今日この頃なのです。

何もしなくても美味しい野菜

お野菜がはじめて届いたとき。
まずは素材の味を確かめてみよう、というつもりで、生で食べられるお野菜は切ってそのまま。
加熱が必要なものは、丸ごと蒸し焼きにしたりして、ほとんど調理をせずに食べてみました。
味を確認して、その後はちゃんと「料理らしい料理」をするつもりでした。

ところがどっこい。(古い)

カブや大根の、歯応えや瑞々しさや甘みの豊かなこと。
かぼちゃやにんじんの甘いこと。
葉物野菜の味が濃くてえぐみがなくて、後味と香りのよいこと。

おーいーしーいー!!

となって、結局ほとんどのお野菜が、ほとんど調味もされないまま我が胃袋に消えていきました。
苦手だった香りの強い野菜やキノコ類も、今まで食べたことのあるものとまったく違う味わい、食感で大好きに。
これまで生で野菜を食べることはあまりなかったのに、小松菜など、坂ノ途中さんのレシピで生食可能と知ってから、すっかりその食べ方にハマってしまったものもあります。

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坂ノ途中:コマツナ塩納豆

何もしなくても美味しい野菜には、それだけでご馳走になっちゃう力があります。
すごい。

「料理」じゃなくて「野菜」を食べる

そんな調子で気づけば最近のわたしは、「今日なに作ろうかな」というよりも「今日どの野菜食べようかな」という思考に傾いている気がします。
気が向いたら、何か食べたい料理が思いついたら、それを作ることもあります。
でも思いつかない時は無理をしないで、盛り付けるだけで立派なサラダになる葉物とか、レンチンや蒸し焼きするだけで一品になるお野菜とかを、そのまま頂いたり。
気分次第で、ちょっと調味料を足して味変を楽しんだり。(これまた、ほんのわずかの塩やお味噌で大変身したりするんです)
何も思いつかないけどたくさん食材を取りたいな、というときは、手当たり次第にお鍋に入れて具沢山のお味噌汁にしたり。

お野菜そのものが主役になれる食卓は、献立をあれこれ考えるプレッシャーとは無縁で、毎日が随分と楽になりました。
これを自炊と呼んでもよいのなら、わたしの自炊生活は、軽く2ランクくらいは手抜き度がアップした感じです。笑

気づけば買わなくなったもの

定期便をはじめたことで、当然のように、スーパーに行く機会が減りました。
乾物や調味料も、注文すれば定期便と一緒に届けてくれるので楽チンです。
(調味料の消費ペースがぐっと落ちて、その分お高いのに挑戦しやすくなったし)

そうなってみて、自然となくなったついで買い。
やっぱり、地味に食費を圧迫していたんだなぁ、と感じるものがあります。
それはお菓子。

以前はなんとなく、「おやつと言えばお菓子」という思い込みがあったんですよね。
子供の頃のように、おやつは毎日食べるもの、みたいな感覚はだいぶ薄れてきたとはいえ、お菓子はなんとなく、常に家にないと不安な存在で、家にあれば食べちゃうものでした。
そして大抵のお菓子は、そんなに腹持ちがいいわけでも栄養価が高いわけでもない割に、値段ばかりは有機野菜並みだったり。
悪者ではないけれど、家計や健康を考えるならば、付き合い方にはそれなりの節度が必要。
まぁ元々も、それなりによい距離感のお付き合いではあったのですが、気づいてみたら、ちょくちょく会う恋人くらいの接触頻度だったのが、いつの間にか、時々会う旧友くらいのポジションになっていたのです。
なんていうか、自然と。

買い物に行かなくなったから、というのも大きいのですが、コンビニなどで見かけてもわざわざ買おうという気が起きないのはなぜか。
どうやらいつの間にか、嗜好そのものの変わっていたみたいです。

おやつはお菓子じゃなくてもいい

お昼にはまだ早い午前中。
休日の昼下がり。
夕飯を早く済ませてしまった日の夜遅く。

小腹が減って、ちょっとおやつでもつまみたいなぁー、てなること。
わたしの場合はちょくちょくあります。

そんなとき、以前はお菓子を漁っていたのですが、最近は、まとめて蒸し焼きにしてあった赤カブとかニンジン、とか、ふかして冷凍してあるサツマイモ、とか、常備菜的に多めに作ってあったポテサラとかマリネとか……
おかずや食材的なものたちを、ちょこっとお皿に盛っていただくことが普通になりました。

たくさんのお野菜を新鮮なうちにいただきたい気持ちと、細々調理するのが面倒くさい気持ちが相まって、まとめ調理をしがちなわたしなのですが、その結果として、冷蔵庫の中にはいつでもすぐに食べられるものが常備されている状態になりました。
こうした常備菜たちは、お菓子と同じくらい手軽に食べられて、お菓子以上の満足と栄養を与えてくれます。
甘いものが食べたい時は、甘いものを、塩気のものが食べたい時は、塩気のものを選べばよろしい。

お菓子を食べるのは、本当に「お菓子」が食べたい時。
そうなってみると、お菓子に手が伸びることはほとんどなくなりました。

白砂糖中毒だったのかしら?

有機野菜生活がはじまってから、そういえば白砂糖を摂取する機会もぐっと減りました。
なにせお野菜自体が甘いので、調味に砂糖を使う機会がほとんどなくなったのです。
今や我が家の砂糖壺は、洗顔時のシュガースクラブのためだけに台所に鎮座ましましている状態です。

そうして砂糖を口にする機会が減ると、「甘いものを食べたい」と感じること自体がぐっと少なくなりました。
たまに外で甘味を口にすると、何度も食べたことのあるはずのものでも、それまでと比べ物にならないほど強い刺激を感じます。
そうなってみると、「もしかして甘いものが食べたくなるのは、砂糖という刺激物に対する中毒症状だったのかもなぁ」なんてことを思ったり。

まぁ、そうでなかったとしても、素材の味を楽しむ日々のおかげで、わたしの舌が随分と繊細な味の違いを楽しめるようになったのは、悪くない変化だなぁ、と感じます。
超薄味でも美味しく感じられるので、中々に健康的かつ経済的です。笑

お弁当というほどではないけれど

買わなくなったものといえば、出先で食事を買う量や頻度も、少しばかり減りました。
弁当らしい弁当を持っていって、それだけでお昼を済ませる、ということは、決して多くはありません。
でも、常備菜の詰め合わせとか、葉物や蒸し野菜やキノコを盛った簡単なサラダとか、菜の花レンチンして昆布で和えただけのやつとか。
小さなタッパにちょこっと詰めたものを持っていくことが増えました。

それは一つには、せっかくのお野菜をちゃんと食べ切るために、夕飯だけじゃ食べきれない時の対応。
という部分もあるのですが、実際にはそれよりも、そういう一品があるととても「ホッとするから」という理由が大きいです。

仕事柄、早朝出勤して泊まりこんで、翌日の夜遅くに帰宅、なんてこともあるのですが、そうしたとき、炭水化物に偏ったコンビニご飯ばかりだと、どうにも心身が萎れていく感じがするんですよね。
そんなとき、しゃっきりした水菜や、赤々したトマトや、香りのよい菜の花や……鮮やかな自然のかけらに五感を刺激されると、からだの芯がちゃんと満たされて、ぐっと元気が出る気がします。

まぁ、そんな感じで自然と習慣化している弁当未満のお惣菜持参。
考えてみればこれも、食費削減に貢献しているのかも知れません。

まとめ

うーむ。
こうして改めて書き出してみると、お野菜定期便をはじめたことで、わたしの食生活は随分変化しているんですね。

10月末頃に初めて、3ヶ月と少し。
この間、色々なトラブルとストレスが重なり、心身ともにぐっと落ち込んだり、多忙の中で山積する課題を片付けるため、平均睡眠時間3時間で走り続けたり、これまでのわたしであれば、食事なんて二の次三の次で、自分の身体を蔑ろにしていてもおかしくないような状況の時もありました。
それでも、3食(昼は食べられなかったこともあるけれど)しっかり食べて、運動して、お風呂に入って、短くてもぐっと深く眠って、と、人がましい生活を続けて入られたのは、無駄にしたくないと思わせてくれる、大切に育てられたお野菜たちが待っているだけでやってきたから。
そうしてそのお野菜を口にすると、美味しいな、幸せだな、という喜びや元気がもらえて、もっと食べたい、次も食べたいという気持ちに自然となれたから。

一歩間違うと生活破綻者になりそうなものぐさには、定期便なんて向いてないと思っていましたが、むしろ、定期便って命綱になり得るのかもしれない。
なんてヤバめなことを呟きつつ、本日はお開きとさせていただきます。