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ゴミと無駄を減らして身軽に自由に。ものぐさライフログ。

ガーゼケットと過ごす1年【オールシーズン/プラスチックフリーな寝具】

急に暑くなってきた今日この頃。
掛け布団のしまいどきを思案しながら、そういえば、ガーゼケットを買ってからそろそろ1年近くなるんだなぁ、と思い出しました。

去年の夏。
ずっと使っていたタオルケットがボロボロになって、買い替えを考えていた時、ふと思いついて候補に入れたガーゼケット。
夏から秋冬、そして春と、1年間一緒に過ごして、今ではすっかりなくてはならない存在になりました。
そして代わりに、これまで使っていた古いタオルケットや、冬の化繊毛布は、すっきりと手放すことができました。

本日はそんな、私の相棒をご紹介します。

ガーゼケットとタオルケット

ガーゼケットとタオルケットは、似ているようでだいぶ違います。

ガーゼケットは、ガーゼ(木綿糸を、粗い織目で平織りにした布)を3~6重にしたブランケットのこと(「ガーゼ」+「ブランケット」)。
ガーゼは目の粗い素材なので、通気性が良く、汗をよく吸って湿気を空気中に逃してくれます。
それでいて、折り重なったガーゼの間にできた空気の層が天然の断熱材になってくれるので、適度な保温性もあります。
しかもガーゼ素材は、洗濯を繰り返す毎に素材の肌あたりがやわらかくなり、使い心地が良くなっていきます。

一方のタオルケットは、タオル地でできたブランケット。
サラサラとした肌ざわりは気持ちよく、汗も吸ってくれますが、放湿性は低いため、夏の暑い時期はどうしても纏いつく感じがありました。
また、通常のタオル同様、洗濯を繰り返すとどうしてもパイルが細ってしまうため、長年の付き合いで、我が家のタオルケットは肌ざわりがかなり硬くなっていました。

そろそろ買い替え時のタオルケットと、実はこちらもだいぶボロボロになっていた冬用の毛布。
これらを兼用できるアイテムはないかな?

去年の今頃。
私はそんなことを考えながら、色々と条件を吟味していました。

寝具は場所を取るから、ひとり暮らしの狭い収納スペースにコンパクトに収まるものがいい。
洗う時にマイクロプラスチックが出るのは気になるから、天然素材のもので。
でも、動物への負担を考えると、ウールなどの動物性素材も避けたいな。

そうなると自然、候補は、木綿素材のタオルケットとガーゼケットに絞り込まれてきます。
調べてみると、冬の毛布代わりとして使うなら、保湿性や保温性の高いタオルケットの方が、ガーゼケットよりもあたたかい、という情報もありました。
確かに、毛足が長く分厚いタオルケットは、一般的な毛布と同じ感覚で使いやすいかもしれません。

でも、それだと夏に暑そうだな……
洗濯を繰り返すと保温性も落ちそうだし、長くは使えないかも……

手元のボロボロタオルケットを眺めていると、そんなふうに思えてもう一つ気が進まず。
結局、ガーゼケットを試してみることにしました。

ガーゼケットで過ごす夏

そんなこんなで、ガーゼケットを購入したのは夏。
冬の使用も視野に入れ、1番分厚い六重ガーゼのアイテムを選択しました。
どきどきしつつ開封、使ってみて……

何これ! 好き!

もう、一発で落ちました。笑
こんな心地いいものがこの世にあったのか……と感激。
そしてしばらく使ってみて、具体的に以下のようなメリットを感じました。

① 感動的な軽さ

そもそも、荷物を受け取った瞬間から思ってはいたのです。

なんか、めっちゃ軽くない……?

袋から出して、早速軽量してみました。
その重さ、なんと900g!
1kg切るとは!

寝具は重いものを好む人もいると思いますが、非力な私には、軽くて取り回しがしやすいのは大きな利点です。
畳むととってもコンパクトだから、引っ越しのときも大助かり。

我が家のペン様や文庫本と並べてみると、このサイズ感。ビジネスホテルの枕より小さいよ……

で、早速その夜使ってみて。

うん、これは、寝具ちゃうわ……
ワイが被ってるんは、もはや空気そのものや……っ!

若干キャラ迷子になりつつ、まったくと言っていいほど重みを感じさせないその軽やかさに大いに感動し、しあわせな眠りへと吸い込まれて行ったのでした。

② 汗さばきがいい

翌朝目覚めた時には、寝る前とはまた別の軽やかさに感激しました。
肌がさらりとしているのです。
じめじめと蒸し暑く寝苦しい夏の夜。
寝起きの肌は決まって、乾いた汗のベタベタ感と、滲み出る汗のじっとり感で、もう一枚皮膚を纏ったような重さがありました。

でも、それがない。

お昼寝中に使ってみて実感したこととしては、
① 汗をかいてもすぐに吸い取ってくれる
② ガーゼケット自体もすぐに乾くので、じっとりと重くまとわりつくことがない
③ 熱や湿気がこもらないから、暑さを感じにくく汗自体も減る
といった機能性の高さが、快適な体感を保ってくれているようでした。

ガーゼの特徴である、放熱性、吸湿性、放湿性は、やはり夏寝具に打ってつけだった訳です。
正直、六重ガーゼを選んだことで、暑さに困ったりはしないかな? という若干の心配をしていたりもしたのですが、蓋を開けてみればまったくの杞憂でした。
これだったら、冬のことも考えて厚手の六重織を選択してもよかったかもしれない……と思ったり思わなかったり。

③ 冷えない

そして、涼しさの話と矛盾するようですが。
ガーゼケットの保温性、これも、意外といい仕事をしてくれました。

夏の朝、私はしばしば、シャワーを浴びることがありました。
一つには、汗でベタつく肌をすっきりさせるため。
そしてもう一つには、冷えてしまった体の芯をあたためるためです。

夏の夜は、暑いから汗をかく。
でも、暑さで寝具を肌けていると、汗と一緒に熱を奪われて、朝になる頃には変に体の根っこが冷たくなっていることがありました。
それが、ガーゼケットを使いはじめてからは、すっきりなくなったのです。

ガーゼケットをかぶっていて感じるほのかなあたたかさは、まるで自分の体温そのものを、空気の層として纏っているような感覚です。
暑くもなく、寒くもなく。
ちょうどいいぬくもりが、やさしく肌を包み込んでくれる安心感。
汗さばきという面では、むしろガーゼに肌を接している方が爽やかなくらいなので、夏なのに、首まですっぽりケットをかぶって。

うん。至福です。

④ 洗ってもすぐ乾き、洗うほどにふかふか

そんな心地よさを支えてくれているのは、なんといっても、ガーゼそのものの肌ざわりのよさと機能性です。
そしてそういった美点が、日々の使用や洗濯でどれほど損なわれるのか、損われないのかというのは、大事なポイント。
ケットなんて、直接肌に接するものだから、できればこまめに洗濯したいです。
「ガーゼケットは洗うほどふかふかになる」という事前情報はありましたが、最初のお洗濯は結構ドキドキでした。

洗ってみて。
まず最初に驚いたのは、乾きの速さ。
半日どころじゃありません。
夏だったお陰もありますが、朝干して、2時間と待たずにさらさらふかふかになっていたのは、中々の小気味良さでした。
コンパクトだから、洗濯機に放り込むのも楽なら、洗い上がりも軽くて干すのも簡単。
これなら気軽に選択できるなぁ、と思いながらかぶってみて。

……一段とふかふかやーん!

いやぁ、感動的でした。
難点としては、切りっぱなしになっている上下から、折り目からはみ出た木綿糸が束になってずるずると抜けてきたこと。
これには最初ギョッとしましたが、2、3回の洗濯の後には、すっかりと落ちつきました。

両端が切りっぱなしになっているので、最初は不良品かと思ってしまいましたが、私が購入した製品は、生地の乾きを良くするために敢えて縫い付けていなかったようです。いまのところ、最初の糸束事件(笑)以外の不都合は起こっていません。

ガーゼケットで過ごす冬

さて、そんな感じで大活躍で夏を終えたガーゼケット。
気になるのは、これひとつでどこまで冬を凌げるか? というところでした。
結論として……
2019〜2020年の暖冬はいけました!

そして、一般的なブランケットとは違ったメリットも感じました。
順番にお話しします。

① 隙間ができないあたたかさ

厚手の毛布をかぶって、お布団をかぶって。
そうやって眠りにつく冬の夜。
私、いつも地味に首元の隙間風と格闘していました。

分厚い毛布はコシがしっかりしている分、どうしても身に沿わず、浮いてしまう部分があります。
そこから逃げていく体温、忍び入る冷気を防ぐため、深くかぶってみたり、タオルを巻いてみたり。
でも、鼻先まで毛布をかぶると、空気がこもって苦しいし顔がチクチクするし、タオルは寝入ってすぐにどこかに行ってしまいます。

ガーゼケットと布団を重ねて寝た夜は、その、地味な格闘から解放された夜でもありました。
薄くやわらかい布地は、すとんと落ちて身に沿って。
隙間風なし!
首元まで、しっかりと包み込んでくれる空気の層!
長年悩まされていた冬場の肩こりが、嘘のように軽くなりました。
もちろん、サイドからの冷気の侵入もありません。

そして実を言うと私、冬は掛け毛布だけでなく、シーツの上にもふかふかのパッドを敷いていたのですが……
この冬は実験だと思って、夏に使っていたさらさらパイル地のシーツで粘ってみました。
マットレスは通気性のいい洗えるマット。
さらにその下も、通気性のいいすのこベッドです。

……うん、やっぱり寒い。

うーん、これは流石にパッドもいるかなぁ、と思案して。
でもちょっと考えて、ガーゼケットを体に巻きつけてみました。
掛け布団の下でコロリと横になって、ガーゼケットの片側を背中に回したら、そのまままた仰向けになって。

そうしてみると、全身あったかい。

あ、なんだ、これでいいじゃん。
そう満足して、ガーゼケットを半開きの寝袋みたいにして使いながら、そのまま一冬を越しました。

いや、お勧めできる使い方じゃないのはわかってますけどね。笑

② すぐにあたたまる

もうひとつあった、冬の格闘。
それは、寝具自体があたたまるまでの時間、です。
冬って、お布団に潜り込んだとき、寝具の冷たさに「ひゃっ」てなることありませんか?
我が家のお布団・毛布は大体いつも冷え冷えで、しかも、私もお布団に入る頃には湯冷めしてしまっていたから、もう、そこからあたたまらないこと、あたたまらないこと。
寝具が保温の力を発揮してくれる前に。
まず、寝具に体温を奪われていくフェーズがある。
これが、中々にやっかいでした。
あらかじめ湯たんぽを仕込んだり、と工夫はしていたのですが、どうしても、局所しかあたたまらないですからね。

でも、ガーゼケットは違いました。
そもそも、本体の布の量自体が少ないので、奪われる熱エネルギーはあってないようなもの。
ガーゼの間の空気の層が、すぐに体温と溶け合って、程よいあたたかさで包み込んでくれます。
寝入りも以前よりずっと良くなって、朝も、ぐっすり眠ったホカホカの身体で気持ちよく目覚めて。

でも、寝起きの布団のあたたまり具合が最高過ぎて、眠くもないくせに中々起きられないのは、ある意味困った点かもしれません。笑

注意点:布団の保温性も大事

さて、ここまではガーゼケットを愛のままに褒め倒してきましたが、彼らが持ち前の実力を発揮するためには、押さえるべきポイントがあります。
それは、保温性のある寝具と併用してあげること。

ガーゼケットが保温性を発揮できるのは、ガーゼの間に幾重にも空気の層を作るからです。
けれど、ガーゼ自体は目の粗い素材ですから、単独では、その熱は容易に奪われてしまう。
だから、この空気の層のあたたかさを閉じ込められるものを、上にかけてあげる必要があります。

ダウンジャケットと同じですね。
ダウンジャケットも、ダウンがたっぷりと含んだ空気の温もりを逃さないためには、表面の生地の防風性を高めたり、他のコートの下に着込んだり、といった工夫が必要です。

だから例えば、ガーゼケットの上にかけるのが、ペラペラの煎餅布団だったりしたら。
たぶんあまり、あたたかさは期待できないと思います。
逆に、多少薄くても、空気を逃さない効果が高いものをかけてあげれば、ガーゼケットの保温性は最大限に発揮されると思います。

実は一度、実験してみました。
防災用品の中に入っている、アルミの防寒シート。
← こういうやつ。
ガーゼケットの上に、あの、防風一点突破みたいなペラッペラのアイテムをかけてみたんですが……

中々どうして、あたたかかったです。
さすがに見た目に寒々しいし、カサカサいうからやめましたが、避難時はいいかもなぁ、と思いました。
あと、次の冬の寒さが厳しかったら、お布団、ガーゼケットと併せて使ってみるかもしれません。

ミニマルでプラスチックフリーでヴィーガン

というわけで、わが家のなくてはならない一員となったガーゼケット。
プラスチックフリーで、ヴィーガンです。
色々と調べてはうんうん悩んで。
最良かはわからないけれど、これが、いまの私が選んだ最適解です。

持ち物を減らして、生活をシンプルにしていく中で、「商品選びであれこれ悩む時間って無駄だなぁ。そのへんの手間も、できるだけ定番化して減らしたいなぁ」と思っていた時期もありました。
勿論いまでも、省ける手間を省くことには前向きです。

でも、自分が選ぶ商品のひとつひとつに、ここに至るまでのストーリーがあること。
その背景に隠れている、様々な問題があることを意識するにつけ、考え方が変わっていきました。

商品について調べること。
その調べものを通して、世界を知ること。
納得いくまで悩んで、自分が思う最善を探していくこと。
そのひとつひとつは、私にたくさんのことを教えてくれるし、その成長はきっと、私にとって必要なものです。

これから先も、悩んで悩んで。
そうして選び取ったものたちと、なるべく長く、大切に時間を過ごしていけたらいいなぁ。
そんなふうに思います。

↓ ちなみに、私が購入したのはこちらの、ふんわり六重織ガーゼ生地。1番人気の「雲のガーゼ」にもめちゃくちゃ惹かれましたが、柄が気に入ってしまったのでこちらをチョイス。

↓ そしてこちらが、めちゃくちゃ迷った雲のガーゼ。
商品名が「フワッフワとろっとろ六重織雲のガーゼ生地」で、これはレストランでつい頼んでしまう系のネーミング……とわかりつつも大変心揺さぶられました。笑



↑あと、こちらも「三河木綿100%」や色柄の豊富さでかなり惹かれました。
四辺しっかり縫ってるタイプだから、糸くずが気になる人はこちらの方が扱いやすいかも。