レス・ウェイスト・ゲーム

ゴミと無駄を減らして身軽に自由に。ものぐさライフログ。

ウィンドウショッピング専門店【ゼロウェイスト的・妄想ショップ】

はじめに。
本日は基本、妄想(アイディア)トークです。
ゼロ・ウェイストに役立つライフハックは1mmも出てきませんので、ご了承下さい。

買わないお店巡り


時々、お店巡りをします。
用事があって街に出たついでとか、ごろごろ過ごした休みの日の、散歩を兼ねたお出かけとか。(家にいるのは好きだけど、歩いてない日は寝つきが悪いのさ……)
本や文具が好きなので、本屋や雑貨屋さんを中心に、オシャレなセレクトショップとか、時には素敵な洋服屋さんも、ついふらふらと吸い寄せられて、楽しく見て回って。
人混みは苦手だけど、お店で色々なものと向き合う時間は好きだなぁ、と思います。

でも、見たり手に取ったりしたものを、実際に購入することはほとんどありません。

「わぁ、かわいい! ほしいなぁ」
「でもこれ、買ったら満足して、特に使わないやつだよねw」

と、連れと言い合ったり、脳内でひとり掛け合いを繰り広げたりしながら、心で愛でて、目に焼き付けてサヨウナラ。
余計なものを買わなくなってから、ものを不本意にゴミにしてしまうことが減ったし、貯金もしやすくなりました。
自分で自分の必要なものをきちんと認識できている実感、身軽さ。
ミニマリストにはなれてないけど、ミニマリズムって素晴らしいね。
「わたしの生活」という単位だけで見る分には、これは居心地のいい、大歓迎の変化です。

……でも実のところ、ずっとモヤっとしている部分もあるのです。
ウィンドウショッピングを楽しませてもらって、私の心はハッピーになるわけだけれど、それってお店にとっては1円の売り上げにもなってないよね

そもそも皆んなが必要としていないものなら、売り上げが落ちて淘汰されていって、というのは、悲しいかな仕方ない部分もあるのだと思います。
でも、多くの人に楽しい時間を提供していても、物が売れなければお店の人や作り手さんには、その利益が還元されない。
それって何とかならないものなのかしら?

お気に入りのお店が潰れて、「残念、あそこ好きだったのに〜」というのは、日常の中でしばしば耳にする言葉です。
もちろん、全てが全て売り上げが悪くて、という事情ではないでしょう。
けれど、自分が好きだったお店が閉店してしまった時、「はて。じゃあ自分はその好きだったお店に、どれだけお金を落としていたかな?」と考えると、うーむ、と唸ってしまう私。
かといって、好きなお店に続いてもらうためだけに、すぐに使わなくなるものを無理に買うのも何か違うし……

このへんのモヤっとを解消できる方法ないかなぁ、という気持ちが潜在的に思考を回していたのか、昨日唐突に、変な妄想が降ってきました。

ウィンドウショッピング専門店


たとえば美術館だったら、入る時にお金を払います。
別に何かもらえるわけでも、食べられるわけでもなく、ただそこにある作品みる権利と空間と、そこで過ごす時間を買うためのお金です。

じゃあ、お店でものを見て回るのにも、同じようにお金を取るのは変でしょうか?

ちょっと気になるな、何があるのかな?
と思っただけのお店で、入ろうとしていきなりお金を取ろうとしたら、お客さんも逃げちゃうので、最初の5分は無料とかで。
入り口で100円くらい預けて、すぐに退店したり、商品を購入した場合は返金されるシステム。
見て回る目的じゃなくて、何かものを探している人から「時間をかけて探したのになかったじゃないか」と不満が出てはいけないので、入店時にはあらかじめ「何かお探しのものはありますか?」と確認する決まりです。

のんびり店内ぶらぶらを楽しむ目的の人は、そのままぶらぶら商品を見て回って。
買うかと言われると微妙だけど、また見にきたいな、という商品があったら、オプション料金で期間中はいつ来ても在庫がある状態にしておいてもらえたり。
気に入った商品を写真に収められるオプションとかもいいかも。
オプション利用のあった商品は、もちろん制作元にも一部利益が還元されるシステムにして。

月額定額制で、加盟店は何度でも入れますよー、みたいな、サブスクリプション制も面白そう。
他には、ショッピングモールだったら、料金によって入れる店が違うパスがあったり。
高級店だと入店料も高くなるんだけど、その分一流の接客と雰囲気が味わえますよ、とか。

つまるところ、お店が商品以外に提供している、雰囲気や時間そのものにも、対価を返せるシステムがないかな?
ということを思うんですよね。

「実店舗」の有用性


昔は、ものを買おうと思ったらお店に行くのが、多くの人にとっての当たり前でした。
でも今は、通販の利用が普及しました。
そのお陰で、自分の家の近くで手に入らないものが買えるようになったり、ポイントカード作ってなくてもポイントがついたり。
うん、ありがたいことです。

でもじゃあ通販だけでいいかというと、多分そうでもなくて、やっぱり実店舗もあった方がいいなぁ、と感じる人は、少なからずいるんじゃないでしょうか?

気になっている服を実店舗で試着してみて、色々検討した結果、後日通販で買ったり。
お店で見つけて気に入った家具を、家に帰ってから置き場所の寸法測って、「おお、ぴったりだ!」と感激して通販で買ったり。
本屋で立読みして面白かった本数冊を、まとめて買うと重いから帰宅後Amazonで注文したり。

ウィンドウショッピングが好きでない人にとっても、通販と実店舗の両方を活用しながらの買い物というのは、少なからず当たり前になってきているんじゃないでしょうか。
でも、上にあげた3つとも、実店舗は全く利益が得られません。
多くの場合、通販専門店よりもコストがかかるにも関わらず、です。

お店は商品以外の部分にも色々とお金がかかっているのに、どれだけたくさんお客さんがきても、商品が売れなければ1円も入ってこない。(そし て潰れる)
洋服とか見てると店員さんが「何かお探しですか〜? こちら人気の商品で……」と寄ってきて、(頼むから放っておいて……)と思うことが多々ありますが、お店の人からしたらお洋服売るのがお仕事なんだから、お客に商品を買わせようとするのは当たり前なんですよね。
無理に商品を売らなくても利益を得られるシステムがあったら、お店の人もお客も、もっとのんびりとお店の雰囲気を楽しめるんじゃないかしら。
消費者にとっての快適な店舗利用、という点でも、こういう利益還元は有用な気がします。

「買い物好き」専用サービス


そしてこちらは、ウィンドウショッピング方向とは全く別のベクトルになりますが。

ミニマリズムやお片づけ関係のものに接するようになってから、「買ったまま袖を通していない服が何着もあって……」という人が、世の中には結構いるんだなぁ、と知りました。
「買い物」そのものが好きで、それ自体がストレス発散で、買ってきた物は興味を持たれないまま放り出されてしまう。
そういう光景が、今もどこかのお宅で繰り広げられているのかも……と考えると、今でも中々の衝撃を感じます。

正直なところストレスでお買い物しちゃう人には、心配だからちゃんとストレスの元を解決して……と思うのですが。
そう簡単には変われないよ、とか、ハッピーだけどこれが生き甲斐なの、とか。
そういう人もいるのかもしれません。

で、それならば。
「買い物」自体が目的なら、買ってしまった後のものは、お店に返しちゃったらいいんじゃない?
ということを、単純に思いました。

お店で買った商品を、指定期間内に未使用の綺麗な状態で返却すれば、サービス利用料を差し引いた額が返金されるシステム。
売り上げはお店と商品製造元で一定の割合でシェア。
期限を過ぎたものや中古品も、提携のリユースショップで下請けするシステムがあったらより良い。
等々……

こんな感じで、お買い物についてのそんなあれやこれやについて妄想していたのでした。

「もの」を引き換えにしない価値のやりとり


現代の資本主義の仕組みの中で、これだけごみが増えてしまったのは、ひとつには、「たくさん利益を得るためにはたくさんのものを売ることが必要」な、ものとお金を交換する産業が、市場の大きな割合を占めているからかと思います。
最近はインターネットの普及により、メディア関係では、物体としての商品を必要としないサービスも増えました。
でも今のところ、それはごく一部の話です。
街には今もたくさんの商品があふれ、日々多くのものが、家庭から、企業やお店の倉庫から、廃棄されています。

これに対して、私の中の環境を気にする部分は、ものの生産を適正な数量に抑えて、無駄なごみを出さないようにするべきだと主張します。
私中のミーハーな部分は、目を楽しませ心を潤わせてくれる可愛い、かっこいいものたちが、売り上げが伴わないばかりに消えていってしまうのは悲しいな。と、わがままなことを思うのです。

だから、必要十分な量のものを循環させながら、それでもちゃんと、作り手さんやお店に利益が還元される仕組みがあったらなぁ、と思うんですね。

アトラクションや展覧会、演奏会といった、わかりやすい「体験型」のサービス以外でも、もっと、「もの」以外の価値にちゃんと対価が支払われるような世の中にならへんかなぁ、と。
そんなことを思いながら、今日も買わなかった可愛い雑貨たちに、心をときめかせるのでした。