Reach Out to Ecology

ひとりでも多くの人に、手の届くエコを。

竹歯ブラシはエコでエコ

<竹歯ブラシ> Replace
⚫︎ 手間ひま:★☆☆☆☆ これまで使っていた歯ブラシから置き換えるだけ
⚫︎ 心理的ハードル:★〜★★★★★ いま使っている歯ブラシのお気に入り具合によるかな?
⚫︎ プラごみ削減量:毎月交換している人なら、年間で120g程度のリサイクルできないプラごみを減らせます。


竹歯ブラシの捨て時がわからずにいます。
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』を読んで、プラスチック・フリーの求道者御用達の竹歯ブラシをいそいそと購入したのは5月のこと。
そのまま使いはじめてから優に3ヶ月
プラスチック製のものを使っていたときは、毛先が広がって来たり、毛のコシがなくなって歯の汚れが取れにくくなったりと、「そろそろ替え時ですよ」と伝えてくる何らかの“徴候”があったのだけれど。

竹歯ブラシ、今に至るも絶好調。

ちょうど今日も歯科の定期検診に行ってきたのだけれど、歯磨き粉なしで竹歯ブラシだけで磨いた状態で、「綺麗に磨けてますね〜」との太鼓判を頂戴した。

竹製の歯ブラシを最初に知ったのは2年前、友達とはじめての台湾に行ったとき。
宿泊したホテルのアメニティが、竹製のハブラシで、そのデザイン性と機能性の高さに「カッコいい!」と感激した。
そのまま家に持ち帰ってしばらく使っていたけれど、そういえばあの時も、結構長持ちした記憶がある。

もしかして竹製の歯ブラシって、環境に優しいだけじゃなくてお財布にも優しい?
(紙製のパッケージには日本語ではっきりと「お財布にやさしい」と書いてあったけれど、「EcologicをEconomicと間違えて翻訳したんじゃない?」とあまり本気にしていなかった)

そんなわけで本日は、竹歯ブラシを3ヶ月使ってみての消耗具合と、使って感じたメリット・デメリットについて。

私が使っている竹歯ブラシ

今のところ我が家の周辺で竹歯ブラシを扱うお店はなく。
そんなわけで、Amazonでポチッと、こいつを購入しました。

最初「竹歯ブラシ」で検索してみたら、思った以上にたくさんの商品が出てきて、何が良いのか悪いのか大混乱。
中には、国産の竹歯ブラシもありました。
でも、わたしが見つけられた日本製は、環境のためというよりも一種の贅沢品として竹歯ブラシを提案していて、残念ながらブラシ部分の素材については「ナイロン」という以上の記載はなし。
BPA含有の有無や環境への負荷などは分からず、目的には合わないな、とスルーした次第。

その点、この歯ブラシは記載が明確でした。
ハンドル部分は孟宗竹
ブラシ部分はBPAフリーで、汚れの吸着目的に活性炭を配合。
こういったことがはっきり書かれている商品を見つけるのが一苦労だったので、ひとまずこれを購入することに決定。

竹歯ブラシの良いところ

で、使ってみて感じたメリットは2点。

① 磨き上がりがすっきり

これは竹歯ブラシ云々というより、このブラシが「活性炭配合」だからかもしれませんが、磨いた後、歯がとてもツルツルになります。
わたしは元々ハミガキ粉があまり好きではないのですが、これを使うようになってからはすっかり、ハミガキ粉なし生活に移行しました。

② 長持ち

これもよく考えると竹ハンドル関係ないですが……
すでにふれた通り、そして後ほど検証する通り、こいつは3ヶ月の使用でも大きな問題なく、よく働いてくれています。
これからもずっと毎日使うものなので、一本が長持ちすればするほど、生涯で出るごみも少なくなる。
これは一番嬉しいメリットですね。

あと、超個人的な感想ですけど、やっぱり竹歯ブラシってビジュアルが良い。
毎日使うもののデザインが良いのは、気分がほわほわ明るくなります。

竹歯ブラシの悪いところ

これは今後、より自分にあったものがないかな? と探していくことが必要だと思われますが。
竹歯ブラシ全般というか、この製品の合わなかったところ2点。(あくまで私の場合です)

① ハンドル表面の摩擦が気になる

プラスチック製の歯ブラシは、ハンドル全体がツルツルしていますが、竹製では、コーティングされていない木の表面そのままの軽いザラつきがあります。
加工自体は、毛羽立ちなどが出ないようにきちんとされていて、3ヶ月経ってもささくれなどないのは、見事だと思います。

ただ、実際に歯を磨くときには、強く口を窄めると歯ブラシが粘膜に擦れる感じがするため、気づくとゆるく口を開いたような形になっています。
で、歯を磨きはじめて口の中に唾液が溜まってくると、ふいに唾があふれてボタボタッ!
と垂れてしまうことがあり……

地味に焦ります。汗
ので、現在は膝の上にタオルを置いておいたり、お風呂に入っているときに磨いたりと、唾対策をしています。

これは最近見つけた商品。
表面が防水加工されていて、普通の歯ブラシと同じような使い心地らしいので、次回新調するときはこれを試してみようかな、と少し考え中です。
まぁ、まだまだ先のはなしですが。

② バリエーションが少ない

竹歯ブラシはやっぱりまだまだサイズ展開や毛の硬さの選択肢が少ないです。
ある程度決まったタイプのものでないと磨きにくい人にとっては、そこそこの商品リサーチと慣れが必要でしょうね。

かくいう私も、ヘッドが大きいものだと奥歯が磨きにくいので、もう少し小さいサイズのものがあるといいな、と感じています。
(今のものはおおよそ、奥行き30mm、幅12mm、高さ15mmといったところ)

こういう「子供用」も見つけたんだけれど、ブラシの素材について「ナイロン」という以上の情報がなかったので、これまた手が出ず。
どんなナイロンか教えてくれぇ〜。泣

②追記:Humble Brushの子供用がいい感じ!(2019/10/20 追記)

大人用の竹歯ブラシはヘッドが大きいなぁ……
とボヤいていましたが、その後、いい感じの子供用歯ブラシを見つけました。

スウェーデン生まれのHumble Brush!!

ハンブルブラッシュ 歯ブラシ(キッズ)【メール便可 5個まで】【humble brush】【歯ブラシ】【ハブラシ】【エコ】【eco】【歯磨き】【オーラルケア】【スウェーデン】【北欧】【デンタルケア】

こちらは、歯医者さんの指導・監督のもと作られた歯ブラシとのことで、使い心地は中々いい感じ。
ブラシの形状は磨きやすく、ハンドルは持ちやすく。(でも、ガッツリ磨こうとしたらやっぱりちょっと短いなぁと思った)
くわえた感じは、プラスチック製に比べるとやや粘膜の水分持ってかれる感じはありますが、竹歯ブラシにありがちなハンドルのザラザラ感はあまり気にならないレベル。
ヘッド部分の根本が絞った形になっていて、形状的にくわえやすいのも関係していると思います。
Img img
サイズ感はこの通り、当然ながら大人用よりもだいぶ小さめ。
全長15cm。ブラシ部分は2.2cm × 1cm程度です。

そして歯ブラシ関係で気になる、 ブラシ部分の毛の素材は、期待通り! の生分解性ナイロンです。 (この製品に使われているナイロン6が、現状世界で最も生分解性の高いなんだとか)

さらにもう一つ嬉しいことは、この歯ブラシが一本売れるごとに、歯ブラシの製造コストと同額の寄付、あるいは歯ブラシ一本を、パートナーシップを結んでいるNGO団体に寄付をしているのだそうです。
みんなで健康になろうぜ。ということやね。

Humble Brushでは、同じナイロンを使用した舌ブラシやフロスも販売作っているみたいです。
フロスのワックスはゼラチンフリー、植物由来素材のみのヴィーガン仕様
レモン、ミント、シナモンのフレーバー付きで、私は物珍しさに惹かれてシナモンを買っちゃいました。

私の激狭な歯間にもスムーズに入ってくれて、なかなかの使い心地です♪

フロスのケースは、糸切りの金属部分と芯のプラスチック以外は全て紙。
歯ブラシがの内袋が(外箱だけでもいいのよ)プラコーティングの紙だった点だけが、「惜しい!」ポイントでした。

■フロス

THE HUMBLE CO. デンタルフロス(ミント レモン シナモン エコ ハンブルブラッシュ 歯ブラシ オーラルケア 北欧 スウェーデン ザハンブルコー)

■舌ブラシ

ハンブルブラッシュ 舌クリーナー【メール便可 5個まで】【humble brush】【歯ブラシ】【ハブラシ】【エコ】【eco】【歯磨き】【オーラルケア】【スウェーデン】【北欧】【デンタルケア】

竹歯ブラシはどれくらい長持ち?

そんなこんなで色々ありつつ、正直な使用感としては、使いはじめと目立った差はない現在。
実際のところどうよ?
ということで、新品を引っ張り出して比較してみました。

写真上が新品、下が使用開始4ヶ月目。
引きで見る分には、ロゴが薄くなっている以外の違いは目立ちません。

こちらは右が新品。
近くで見ると、左は毛先がちょっと傷んで白くなっている様子。

さらに接近。上が新品、下が使用中のものです。
近づいてみると、抜けかけているのか少し飛び出している毛があったり、毛先が傷んでいるのがわかります。
でも、プラスチック製でよくあるみたいに、毛先が横に広がってしまったりはしていません。
毛の腰も十分で、この感じだったらまだ、もうしばらくは使えそう。

時々はお手入れもしてます

見た目はこんな感じですが、長期間使っていると1点、気になることもあります。
それは匂い。
濡れた歯ブラシを湿度の高いところに置き忘れていると、雑菌が繁殖しているような匂いが気になることがあります。

そんなときは、少し冷ましたお湯に重曹(食品用)を少々混ぜた液に、ブラシをつけておきます。
しばらくしたらひっくり返して、ついでにハンドル部分も殺菌。
最後に、重曹液の中でブラシをよく振って、流水で洗い流し。
しっかり乾かせば、匂いは綺麗さっぱりなくなります。

ちなみに、濡れた竹歯ブラシは、立てておくより横にした方が早く乾きます

これは木製品全般に共通することなので、木の食器などを使っている人も、ぜひ試してみて下さいね〜

まとめ

というわけで、部分的には難点も感じつつ、そこも含めて竹歯ブラシ生活に慣れちゃってる現在です。
職場にも1本置いてありますし、プライベートの旅行や泊まり仕事の時も、商品が入っていた紙箱に入れて持ち運んでいます。 無用にアメニティを消費しなくて済むのは、とても健全な感じがして良い気分。

実のところ、他の製品を試すのも少しばかり楽しみにしていたのですが。
予想外に長持ちしているので(そしてまだ残りもあるので)、その日はまだまだ遠そうですね。